こんにちは。コヅカです。今回はBKFチェアの素材編について書いていこうと思います。BKFチェアには本革・キャンバス・ファブリック・シープスキンといろいろな素材がありますが、今回の記事では人気の革素材についてご説明していきます。
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鞣し(なめし)とは、皮を革に変える手順
BKFチェアには「ベジタブルタンニンなめし革」を使用しています。この後何度も「なめし」という言葉がでてくるのでその言葉についてまずはお話ししていきますね。
そもそも動物の皮は柔軟性があるのでとても丈夫ですが、そのままでは使えません。そのまま使うと腐ってしまい、乾燥すると硬くなって柔軟性がなくなってしまいます。そこで、動物の皮からタンパク質や脂肪、不純物を取り除いて柔らかくし、加工しやすくするのです。その加工や工程のことを「なめし」といい、漢字では「鞣す(なめす)」と書きます。この漢字、読んで字のごとく「革を柔らかくする」と書くんですね。
鞣していない状態を「皮」といい、鞣したものを「革」といいます。なんだか納得しますね。
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革にはどんな加工がある?
現在多くの革製品で使われている加工方法は、大きく分けて2種類。「植物タンニンなめし」と「クロムなめし」です。BKFチェアに用いられているのは「植物タンニンなめし」のほうですね。あとで詳しく書きますが、非常に手間のかかる方法で鞣されているんです。
植物タンニンなめし(ベジタブルタンニンなめし)
植物タンニンなめしはミモザやオークなどの植物から抽出したタンニン(渋)を使用して革を鞣していきます。濃度の低いタンニン槽に漬け込むことから始まり、徐々に濃度の高い溶液に漬け込む、という工程を重ねていきます。この加工方法は古代エジプト時代から行われていたと言われるとても歴史ある方法で、革として完成までに数カ月かかるんです。また、この加工をした革はナチュラルレザーやヌメ革とも言います。こちらの方がよく耳にする言葉ですよね。
クロムなめし
クロムなめしはドイツで開発され、1884年に実用化された技術です。化学薬品(塩基性硫酸クロム)を使って鞣していきます。皮をドラムに入れ、数時間回転させて薬品を浸透させ、数週間程度で革として完成します。
クロムなめしの特徴は、早くて安価になめしができること。耐久性も高いので、かばんや靴、スマートフォンケースなど様々なものに使用されています。現代でいろいろな革製品がお手頃な価格帯で手に入るのはこの加工技術のお陰ですね。 ただし植物タンニン鞣しとは違い、経年変化がしにくいです。どちらかと言うとクロム鞣しは大量生産の革製品に向いてるなめし方法ですね。
BKFチェアは手間のかかる植物タンニンなめし
植物タンニンなめしは、効率は悪いですが時間をかけて皮をなめすので皮への負担が少なく、痛みにくいキレイな革に仕上がります。変形させると元に戻らない性質があります。更にクロムなめしで加工した革に比べ厚みがあるのも特徴的です。
金属を使用して加工する方法とは違って植物のタンニン(渋)を使用いて加工しているので金属アレルギーがある方にも安心して使えるのでいろいろな人に使っていただけます。植物性のものを使用する事で、加工時にでる排水や廃棄物からも有害物質を生まないので人や環境にも優しい素材なんです。
いちばんの特徴
植物タンニンなめしの一番の特徴は「経年変化しやすい」ということです。このなめし方法は繊維の間に染料がしっかりと入りこむので、使えば使う程味わいがでてきます。革素材は丈夫なので長く長く使える素材ですよね?長く使う物だからこそ、より味がでやすく本革の良さをより感じ楽しめる加工法のベジタブルタンニンなめしはBKFチェアにぴったりの素材だと思います。
お手入れ方法
本革ってお手入れが面倒!大変!なんて思われる方も多いと思いますがやってみると以外に簡単です。そこに至るまでの過程が面倒なんですよね…ですがBKFチェアをお手入れしないのはもったいないんです。そこでお手入れ方法を最後にご説明します。
① キズを付けないようにゴミなどを取る
ブラシや掃除機などでホコリやカスなどを取ります。
② 湿ったタオルで拭いてから柔らかいタオルで拭く。
キズを付けないよう気を付けながら表面を拭いていきます。
③ クリーナーで汚れを拭き取る。
クリーナーを布にたらし汚れを拭き取り乾くまで待ちます。
④ 本革用の保護クリームをつける。表面に塗り残しがないように保護クリーム塗り乾くまで待つ。
仕上げに再度乾拭きをすると◎!
このお手入れを季節の変わり目にするとキズや汚れが目立たなくなりますよ。革は強いと言っても、天然素材です。乾燥によるヒビ割れの原因にもつながるので定期的なお手入れが重要です。お手入れの時間も楽しみの一つに加えてほしいですね。
使い込むほど風合いが増すBKFチェアは長く使えば使うほど愛着が湧いてきます。環境や使う頻度によっても雰囲気が変わるので、使う人それぞれのチェアになるのは良い事ですね。本革が大好きな私としてはベジタブルタンニンなめしの革のように変化をより楽しめるので長く使う家具には最適な素材だと思います。
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コヅカ
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