【ソファーの選び方・構造編】構造の種類と座り心地の違いは?

ソファの構造による違いについて

インテリアコーディネーターのコヤナギです。ソファの構造は様々ありますが、デザインは完璧でも中の構造がスカスカで品質が著しく低いなんてこともありますので、構造を知ることはとても大切です。今回は代表的なソファの構造を3種類ご紹介したいと思います。

①S(エス)バネ構造

代表的なソファの座面の構造の一つに「Sバネ構造」があります。Sバネとは鋼のワイヤーをSの字のように曲げて弾力を持たせたもの。現在ソファに最も多く使われているのが、このSバネ構造です。別名として「波型バネ」「スネークスプリング」と呼ぶこともありますが、基本的にはこれもSバネと同じものです。

【Sバネの構造】バネをS型に曲げ、端で引っ張って固定しています

例えば、カリモク60のKチェアや、フランネルソファのシエスタがこのSバネ構造です。ただバネを取り付けるのではなく、山形に反らせることで弾力性や強度をより高めたSバネも最近は増えてきました。

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このSバネの利点はデザインの自由度が高いこと。バネの厚さが薄く座面をフラットにすることができ、デザイン上の制約がありません。重量もそこまで重くならないのも利点です。バネの上に重ねるウレタンにもよりますが、基本的にはSバネの座面は固めなことが多いです。

カリモク60のKチェアに採用されているのは【Sバネ】

Sバネはバネ自身の張力(引っ張る力)を利用しています。引っ張ることにより形成される「面」で体重を支える構造ですね。この構造には一つだけ欠点があり、場所によって座り心地がやや異なる、という点です。引っ張る力が強い端のほうでは弾力性が低くなり、逆に引っ張る力の弱い中央部では弾力性が高くなります。

ソファで言うと、座面の中心は弾力性が高くソファの前側にちょこんと座ると座面が硬く感じる、ということです。ただ、メーカーも当然それを踏まえたモノづくりをしていますので、奥深く腰掛けないと本来の座り心地は得られませんよ、という話です。

Kチェアの座面構造 底から【Sバネ】【不織布】【ウレタン(硬)】【ウレタン(軟)】【張地】の順番

この写真はカリモク60のKチェアの座面構造。木枠があって、山形に反らせたSバネ、不織布、ウレタン(2層)の順番で積層になっています。ウレタンはこのように何層かに重ねて座面を構成するのが普通です。ほとんどののソファでは肌に触れる面を柔らかいウレタンにし、中心部を硬くしています。これは座り心地をコントールするためと、ウレタンのへたりを最小限にするための工夫です。

②コイルスプリング構造

SバネはS形に反らせたバネを採用していましたが、バネをうずまき状に加工し、横に連結する構造「コイルスプリング構造」といいます。うずまきの円周が小さいところは固くなり、大きいところは柔らかくなります。それが座ったときの硬さや柔軟性に影響します。

コイルスプリングはらせん状のバネを使用したもの。綿はキシミ音防止のために使用されています

例えば、フランネルソファのブリックはコイルスプリング構造ですが、座面上部はうずまきを大きく(柔らかく)し、下部に行くにつれ、うずまきが小さく(硬く)なっていきます。これがどういうことかと言うと、ファーストタッチはふんわりとした座り心地ですが、芯は硬めの座面になります。Sバネとは逆にコイルスプリングが「点」で体重を支える構造なので、場所によって座り心地の差がほとんどありません。

フランネルソファのブリックに採用されているのは【コイルスプリング】

ベッドのような座り心地をイメージされるといいかもしれません。固さはスプリングの太さや構造によりますので、柔らかいとも硬いとも言えません。スタッフまで聞くか、店頭で座られることをおすすめします。

③ウェービングベルト構造

金属製ではなく、伸縮性のある布のベルトを用いた構造を「ウェービングベルト構造」といいます。これも様々な呼び方があります。「ウェービングテープ」「エラスティックベルト」など。これもSバネと同様、引っ張る力を利用した構造です。

ウェービングベルトは布で作ったバネのようなもの

このウェービングベルト構造では金属製のバネを使用していないので、座ったときにギシギシ音がしないのが特長です。また、Sバネと同様に木枠をくり抜いてベルトを配置するため、かなり軽量に作ることができます。ベルトの太さや張り方にもよりますが、金属バネ構造に比べると柔らかめな座り心地で、ふんわり感を持たせる場合によく使われる構造です。

マルニ60オークフレームチェアの座面下構造は【ウェービングベルト】

当店の商品では、マルニ60のオークフレームチェアに採用されています。座面クッションの下にある木枠の裏側をご覧いただくと、このウェービングベルトを確認することができます。

アルテックの611 ウェービングベルトだけで背と座が構成されているチェア

構造についての販売員の本音

以上、3つのソファ構造について簡単にご説明させていただきました。構造によっての特徴は様々ありますが、あくまでも構造は品質の「目安」と思って下さい。構造以外にも、ほんとうに様々な要素が価格や座り心地に影響します。

例えば「木枠の構造」「張地」「ウレタンの比重や厚み」「フェザーの等級」「背もたれの角度」…簡単に思いつくだけでもこのくらいはあります。一般的には、ウェービングベルト<Sバネ<コイルスプリングの順で価格は上がっていきますが、これも品質とはイコールではない可能性がじゅうぶんあります。さまざまな要素が複雑に絡み合って価格は決定されているので、詳しくはお店のスタッフに聞いてください。(ここではあんまり書きづらいこともあります)

実際にウェービングベルトがコイルスプリングのソファよりも高品質なこともよくあります。構造が高価であれば品質がイイ、というものでもないのもソファ選びの難しいところです。

当店では、本当にメリットもデメリットも包み隠さずお話ししています。どうぞお気軽にご相談くださいね。

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