【当店限定品】マルニ６０オークフレームチェア・モケットの販売終了迫る

【限定品】マルニ６０オークフレームチェア「ザ・モケット」

インテリアコーディネーターのコヤナギです。販売終了が迫るマルニ６０オークフレームチェア・モケット。受注期限はあとわずかですが、私も大好きなこのモケット生地について今日は書きたいと思います。モケットの魅力が伝われば嬉しいです。

モケットはハイスペックな張地

モケットという張地はかなりの高機能ファブリック。織物界ではずいぶんと昔からある張地ですが、現代の機能張地にも負けない高い性能を持っています。そんなモケットの特徴を４つご紹介したいと思います。

モケットの特徴①「光によって見え方が変わる」

モケットは起毛です。つまり毛が起きている張地。様々な糸で織られることのあるこのモケットですが、特徴的なのはパイル糸による起毛があるということ。この起毛、暗いところと明るいところでは見え方が全く違います。

明るいところではとても鮮やかに。暗いところでは落ち着いたダーク系に様変わりします。つまり家の中では昼と夜で全く異なって見えるということ。これがモケットの大きな特徴です。私たちは家具の販売をしていますが、画像だけでモケットの色合いを伝えるのが本当に難しい。なんとも言えない微妙なニュアンスの色合いなので、モケットに関しては特に現物を確認いただくのをお勧めしています。

モケットの特徴②「レトロデザインとの相性がいい」

マルニ６０のオークフレームチェアとモケットの愛称はバツグン。オークフレームチェアは６０年代の「ミヤジマ」というソファを復刻したものなのですが、アームの形状や背もたれの格子が少しレトロにも感じます。

こういった、古き良きデザインとの相性がとってもいいのもモケットのポイントです。例えば、古い喫茶店で長年使われている赤い起毛張地の椅子。これはほとんどがモケットを使っていると言ってもいいでしょう。これは想像ですが、喫茶店で家具選びをする際に、手入れも楽で丈夫な生地を探した結果、モケットに行き着いたのではないかと思います。

モケットの特徴③「丈夫で強度が高い」

しかもモケットはとても強い。ものすごく丈夫です。織物最強の張地といっても良いでしょう。特に摩耗(まもう)には強く、椅子にはピッタリの張地と言えます。現に電車やバスには今でもよくモケットが使われています。毎日たくさんの人が立ち座りを繰り返す場所には必ずと言っていいほどモケットが採用されています。

また、アジがでてくるのもモケットの特徴のひとつです。使い込むごとにところどころ毛が倒れ、シワのように張地の見た目が変化していきます。デニムの色落ちのように色が少しずつ変わっていく姿は、ある意味経年変化といってもいいでしょう。変化を楽しめるのはモケットならではと言えます。

モケットの特徴④「汚れにも強い」

起毛であることのメリットはもう一つあります。それは汚れに強いということ。何かこぼしてしまった時、汚れがしみこみにくいんです。こぼしてしまったものは起き上がった毛のところでとどまり、張地や構造体までしみこむことがほとんどありません。

油系のドロッとした汚れは放っておくと少しずつ中に浸透してしまいますが、飲み物であればすぐに拭き取ればほとんど見た目には分かりません。前述のように公共の乗り物や喫茶店で採用されることが多いのは、この「防汚性」も選ぶ理由のひとつだと思われます。

モケットがオークフレームチェアに張れるのは今だけ

このモケット、オークフレームチェアに張れるのは今だけです。おかげさまで店頭やウェブショップにてご好評を頂いておりますが、ご注文を頂けるのは６月２８日(日)受注分が最終受付となります。

フェアについては詳しく過去のブログにまとめていますのでご覧ください。

https://nonversus.jp/shopvulog2020/04/18_6275