【名作の予感】プルーヴェのシェーズトゥボワがvitraより復刻

インテリアコーディネーターのコヤナギです。vanilla宇都宮では、Chaise Tout Bois(シェーズトゥボワ)の展示をスタートいたしました。これは、プルーヴェの代表作であるスタンダードチェアの木製タイプとも言うべき椅子。今回はこのシェーズトゥボワと従来のスタンダードチェアの比較やデザインのポイントについて記事を書きたいと思います。

シェーズトゥボワとスタンダードチェアの比較

左:スタンダードチェアSP 中:シェーズトゥボワ 右:スタンダードチェア

素材の違い

スタンダードは木材+スチールの構造体であるのに対し、シェーズトゥボワは木材のみで構成されています。以前のブログでも書きましたが、スタンダードチェアのプロトタイプ(試作)というわけではなく、戦争時に金属が使えなくなったため、木材でスタンダードチェアを再構築したものがこのシェーズトゥボワです。

前脚の形状はだいぶ違います

そもそも「シェーズトゥボワ」というネーミングは、フランス語で「全てが木の椅子」という意味とのこと。vitraにはオールプラスチックチェアという椅子もありますが、これは「オールウッドチェア」というところでしょうか。シェーズトゥボワの素材はオーク材。日本でいうところの楢(なら)の木です。座面はプライウッド(成形合板)、そのほかのパーツは無垢ですね。バリーションはナチュラルオークとダークオークの2色展開。どちらもウレタンコーティング仕様です。

左:ナチュラルオーク /  右:ダークオーク

ダークオーク色ステイン塗装 木目も見える塗装です

脚の違い

オールウッドになったことにより、前脚のデザインが少し変わっています。前脚はテーパーの形状へと変更。後ろ脚はスタンダードの三角脚をそのまま木製にしたような感じですね。

後脚の形状はほぼ同じ

スタンダードは後ろ脚と前脚の形状の差が大きく、そのコントラストがデザインの面白さでもあるのですが、シェーズトゥボワはどちらかと言うと調和を取っているデザインですね。

また、スチール脚はまっすぐ接地していますが、木脚はハの字に地面についています。これは恐らく斜め加重に対応するためのデザイン変更ではないでしょうか。スチールの持つ強度に近づけるため、木材でも品質を追及した結果がシェーズトゥボワへのリデザインなのでしょうね。

背もたれの形の違い

背もたれもわずかに形状が異なっています。シェーズトゥボワは、スタンダードの背もたれをよりなだらかにしたような形状で、少し小さめですね。

見た目はシャープに見えますが、座り心地にはさほど影響がないように感じます。どちらかと言うと、デザイン面での印象が大きいです。プルーヴェの持つインダストリアルな雰囲気が和らぎ、素朴な印象になっています。日本や北欧の家具と合わせやすくなったと言えますね。

座面の形と高さ

座面も形が違います。座面は成形合板ですが、スタンダードのほうは前残(まえざん)のパーツ部分まで座面が伸びています。シェーズトゥボワは座面が少し短く、前桟の部分を見せるようなデザインになっています。

座面高は、カタログ上ではスタンダードが46.5㎝、シェーズトゥボワが46cmと、わずかにスタンダードが高いのですが、座るとシェーズトゥボワが高く感じます。実は椅子の座面の高さは、一番低い部分を表記することが多いため、傾斜している座面の場合はなかなか想像しにくいかもしれません。実際、座面の前端の部分を計測すると、スタンダードチェアが47.5cm、シェーズ トゥ ボワが48.5cmと、1㎝シェーズトゥボワが高いです。

このように椅子の座面高はメーカーや店舗によって表記の基準が異なることがあるため、どんな椅子でもまずは一度座ることをおすすめします。

座り心地

スタンダードと同様、座面にはお尻が落ち込むためのわずかなくぼみがありますが、座面全体はフラットな形状をしています。

高めの座面高と相まって小柄な女性の方はちょっと硬いと感じるかもしれません。筆者である私コヤナギ(身長およそ169㎝)の場合は快適に座ることができました。

シェーズトゥボワのデザインのポイント

シェーズトゥボワの木材の接合には、日本のお寺や神社などにもよく使われる、ほぞ継ぎやダボ継ぎの技術が使われています。前桟はほぞ、後桟はダボでの接合です。接合も完全に木製にしているあたり、強いこだわりを感じますね。

私が思うデザインのポイントは、この前残の通しほぞの部分だと感じます。前桟が横に突き出ていて、デザインのアクセントになっています。日本の伝統家具のように素朴さを感じるのも、この前桟がポイントではないでしょうか。

【インテリアコーディネーターの本音】どっちがおすすめか

コーディネート的な要素で言うと、スタンダードチェアよりもシェーズトゥボワのほうがお部屋に合わせやすいと思います。なぜなら、スタンダードチェアはデザインとしてのパワーが強いからです。ある意味名作家具ならではの悩みかもしれませんが、スタンダードチェアは他の家具を食ってしまうくらい印象が強いんです。スチールの直線ラインがとても際立つのが影響を与えているのだと思います。

その点シェーズトゥボワはカジュアルなため、コーディネートに合わせやすいチェアと言えます。和家具にも、ヨーロッパ家具に合わせてもハマる汎用性は魅力です。お部屋全体のバランスを考えるのであれば、シェーズトゥボワに軍配が上がりますね。

シェーズトゥボワのキャンペーンを開催中

シェーズトゥボワの復刻を記念し、2か月間だけの特別なプロモーションキャンペーンを行います。

■期間:2020年9月12日(土)~11月13日(金)

■内容:シェーズトゥボワをイントロダクション価格にて販売

期間中はイントロダクション価格として、通常価格の91,300円のところ、86,900円(税込)にて販売させていただきます。

また、シェーズトゥボワをご購入の方を対象にインスタグラムで「@vitra_japan」をフォロー、ハッシュタグ「#vitra」「#プルーヴェと木製椅子」をつけて投稿いただくと、もれなくシェーズトゥボワのポスターをプレゼントする企画も同時開催中です。

現在、バニラ宇都宮ではシェーズトゥボワのナチュラルオーク、ダークオーク、スタンダードチェア、スタンダードSPすべて展示がありますので、ぜひ一度座りにお越しください。

https://nonversus.jp/shopvulog2020/08/22_8045

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コヤナギ

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