アルテックスツール60は３本脚でも安定します

インテリアコーディネーターのコヤナギです。

名作椅子、という名のつく本を買えば必ず出てくる椅子があります。それがスツール60。フィンランドのメーカーである、アルテックが作り続けているスツールです。グッドデザイン賞も受賞した傑作中の傑作。雑誌やネットなどで見たことのある方がほとんどだと思います。

スツール60は３本脚。日本では３本脚の椅子は極端に少ないです。それは4本脚の椅子よりも、3本脚の椅子のほうが転倒しやすいからです。こんな話をすると「座ってて危険性はないの？」と思われる方も多いと思いますが、普通に座る分には全く問題ありません。

体重が重い私の場合は、より安定します…

そもそも３本脚の椅子というのは、ヨーロッパの石畳のようなガタついた地面でも使えるようになっているため、３本脚なんです。地面がデコボコしているところで使う場合、実は４本より３本のほうが安定するんです。カメラの三脚とか、農作業などで外で使う脚立なんかも３本脚のものがありますよね？

４本脚の椅子は転倒はしませんが、実はガタつくことが多いんです。特に木製の椅子の場合は、乾燥や加湿などの理由で木が動くためガタついてしまうことがあります。３本脚は脚の浮きがない(すべての脚が地面に設置する)ため、ガタつきは起こりにくいんです。スツールのマスターピース、スツール６０。ぜひ一度ご覧になってみてください。